木々に思えば ‐ 生命の切なさ


いつもの通学路にある公園が落ち葉で埋め尽くされていた。
色付いた落ち葉たちの集まり。赤くて黄色くてきれいだった。
しかし、どれも少しくすんでひっそりと静まり返っていた。
一所に少し高くなって集まった吹き溜まりに子供たちの楽しげな声を見出す。


交差点で赤信号になって立ち止まって遠くに見初めた山は紅葉していた。
もえる様に色を発散しているその有様を目にし、生命力の強さを感じた。
俺もがんばんなくちゃなって、何か元気が出た瞬間を僕は感じ取った。